『HUNTER×HUNTER』39巻はNo.401〜410を収録しています。
その続きとなるNo.411からNo.417までで、王位継承戦は大きく動きました。
特に重要なのは次の4点です。
- 第14王子をめぐる前提が大きく変わった
- ビヨンドの呪いが王位継承戦へさらに深く入り込んだ
- ベンジャミンが特殊戒厳令のもとで直接動き始めた
- TSK-17によって複数の王子に時間制限が生まれた
39巻まで読んで「誰が何をしていたか忘れた」という人でも追えるように、細かいセリフではなく、王位継承戦の盤面がどう変わったかを中心に整理します。
まず39巻とのつながり
39巻はNo.401〜410を収録。したがって、39巻を読み終えた人はNo.411から読めばそのまま続きになります。
No.410まででは、
- ハルケンブルグ周辺の魂・肉体の問題
- ベンジャミン側の時間制限
- クラピカの念講習
- ビヨンドの子どもと呪い
- 旅団・ヒソカ・マフィア
などが同時進行していました。No.411以降は、その中でも王子側の生存競争が一気に加速します。
No.411「発表」|クラピカが第14王子について重大な情報を投げる
No.411でクラピカは、第14王子が王位継承戦の資格を有していないという重大な情報を提示します。
この時点では、本当に事実なのか、クラピカのブラフなのか、継承戦のルールに別の解釈があるのかは分かりません。
重要なのは、これまで当然と考えられていた「第14王子ワブル=現在1014号室にいる乳児」という前提そのものが疑われ始めたことです。その答えがNo.412で明かされます。
No.412「質問」|船内の乳児はオイトの子ではなかった
No.411〜417の中でも最大級の設定更新です。
クラピカとビルが違和感を追った結果、現在オイト王妃と1014号室にいる乳児は、オイト本人の子ではないことが明らかになります。
- オイト王妃の実子は娘
- 船内の乳児はオイト王妃の妹の息子
- 実子は乗船・出航セレモニーに参加していないため、継承戦の参加資格を満たさない
ここで注意したいのは、実子の現在地まで確定したわけではないことです。No.412の時点では船外に逃がしたように見えますが、No.414ではオイト本人も所在を知らず、後から船内に入っている可能性も否定できないと整理されています。
つまり確定しているのは「現在1014号室にいる乳児はオイトの実子ではない」「本当の第14王子は出航セレモニーに参加していない」という2点です。
クラピカ側は、現在1014号室にいる乳児を守りながら、実子の所在と安全、継承戦のルールが今後どう作用するかを見極める必要が出てきました。
No.413「忠誠」|ベンジャミン自身にも残り時間が生まれる
物語は特殊戒厳令発令の30分前へ進みます。
ここで第1王子ベンジャミン自身がTSK-17に感染していることが判明。感染させたのは私設兵ヒュリコフで、彼はその理由をベンジャミンに説明します。
これまでベンジャミンは、軍事力と権限を使いながら盤面を支配する側でした。しかし、自分自身にも明確な時間制限が生じたことで、残された時間の中で継承戦を終わらせなければならない側へ変わります。
同時に、ハルケンブルグの魂と肉体をめぐる状況も複雑さを増していきます。
No.414「仲間」|第14王子問題が1014号室の外へ広がる
オイト王妃は実子の現在地を知らず、実子が船内にいる可能性も完全には否定できません。さらにビヨンドが王位継承戦へ仕込んだ呪いがあるため、継承戦の参加資格がないから安全とも言い切れません。
クラピカは、呪いの標的になっている最悪の事態を想定し、ハンター協会による捜索・保護・除念を考えます。オイト王妃が非常時の連絡方法を明かし、クラピカが船外の仲間への信頼を示す流れでは、ゴンとキルアの姿も描かれました。
第14王子問題は、1014号室だけを守れば終わる話ではなく、船内外をまたぐ問題へ変化します。
No.415「真偽」|ビヨンドの呪いの発動条件が見えてくる
No.415では、ヒュリコフの念能力による解析を通して、彼自身に仕込まれた呪いの詳細がさらに明らかになります。
ヒュリコフに仕込まれた呪いは非常に複雑で、対象となる王子が壺中卵の儀を行ったことが起動のきっかけになったと判明します。王位継承戦よりはるか以前から準備された仕掛けが、現在の継承戦と直結していることが具体化しました。
ただし、ビヨンドがヒュリコフへ語った説明のすべてが真実かは確定していません。サブタイトルどおり、ここは事実と当事者の説明を分けて読む必要があります。
王位継承戦は、王子本人、守護霊獣、私設兵、念能力者、ビヨンド、呪いが複雑につながった戦いになっています。
No.416「発令」|特殊戒厳令下で王子同士の戦いが急加速
特殊戒厳令が実際に発令され、ベンジャミンは限られた時間の中で自ら動き始めます。
まずカミーラと対峙。カミーラの死後発動型能力と不可持民の呪詛を警戒しつつ、ベンジャミンは靴に仕込んだTSK-17でカミーラを感染させます。この感染はNo.417のベンジャミンの認識でも確認されます。
続いてベンジャミンはツェリードニヒの部屋へ突入し、絶の修行中だった彼を撃ちます。しかしツェリードニヒは事前にサルコフへ「偽の死」を見せる計画を伝えており、未来視能力による見せかけの結果である可能性が強く示されています。
したがって、目の前に描かれた「死亡」をそのまま確定扱いすることはできません。
No.417「有事」|TSK-17と守護霊獣の能力が盤面を変える
ベンジャミンはツェリードニヒを倒したと判断しますが、サルコフは目の前の出来事が現実か幻なのか疑い続けます。ツェリードニヒの生死は確定扱いできないままです。
その後ベンジャミンは、第5王子ツベッパと第6王子タイソンをTSK-17に感染させます。これにより、カミーラ、ツベッパ、タイソンにも感染による時間制限が生じました。
ツベッパの守護霊獣には共同研究者とともに薬品を生成する能力があります。TSK-17への治療薬につながる可能性はありますが、No.417時点では治療できると確定していません。
さらに、これまで詳細不明だったベンジャミンの守護霊獣の能力も判明します。ベンジャミンの死後、その念と融合し、血縁者の誰かを選んで新たな守護霊獣になる能力です。
ベンジャミンは、他の王子を死亡またはTSK-17による死が避けられない状態にし、国家的な有事を想定した法律によって自分の子を次の継承者に指名させようとしています。自分の死後も守護霊獣としてカキンを導く、というのが彼の狙いです。
なおNo.417でも、本当の第14王子が船内にいるかどうかをベンジャミン自身が条件分岐で考えており、所在が未確定であることが改めて分かります。
411〜417話で王位継承戦はどう変わった?
39巻までと比べて最も大きい変化は、王子たちに残された時間が一気に短くなったことです。
No.410まででは、多くの陣営が長期的な情報戦や能力分析を進めていました。No.411以降は、
- 特殊戒厳令
- TSK-17
- ビヨンドの呪い
- 第14王子問題
によって、状況が急速に進み始めます。
特にベンジャミンは、盤面を支配する最有力王子の一人から、自分にも残り時間がある中で継承戦を終わらせなければならない王子へ立場が変化しました。
今の王位継承戦を理解する5本線
- ベンジャミンと特殊戒厳令
- 本当の第14王子の所在とクラピカ
- ビヨンドの呪い
- ハルケンブルグの魂
- TSK-17と治療の可能性
旅団・ヒソカ・マフィアも別線で動いていますが、No.411〜417では王子側が大きく動いています。
39巻まで読んだ人はどこから読めばいい?
39巻まで読んだ人はNo.411からです。人物関係を忘れている場合は、次の順で読むと整理しやすくなります。
No.418はいつ掲載?
No.418は、2026年8月24日(月)発売予定の『週刊少年ジャンプ』39号に掲載予定です。内容公開後に確定情報を追記します。
まとめ
- 船内の乳児はオイトの実子ではない
- 本当の第14王子は出航セレモニーに参加しておらず、現在地は未確定
- ビヨンドの呪いの発動条件がさらに具体化
- ベンジャミンがTSK-17に感染
- 特殊戒厳令が本格化
- カミーラ、ツベッパ、タイソンもTSK-17に感染
- ツェリードニヒの見せかけの死が描かれ、生死は確定できない
- ベンジャミンの守護霊獣の能力が判明
39巻までの王位継承戦が「巨大な準備と読み合い」だったとすれば、No.411以降はその仕込みが一気に発火し始めた区間です。
39巻を読み終えた人は、No.411から現在の最新話No.417までまとめて読むのがおすすめです。
